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未経験からITへの転職エージェント|使えるか・選び方
未経験からIT業界への転職を考えたとき、転職エージェントに登録しても紹介される求人が少ないと感じる人がいます。結論から言うと、未経験者向けの支援体制は紹介会社によって差があります。紹介会社の報酬は年収に比例して決まる計算のため、未経験者は経験者より1件あたりの報酬額が小さくなりやすく、対象者を絞る会社があるからです。この記事では、その仕組み、「未経験可」求人の中身の見分け方、公式サイトで未経験対応を確認した記録、エージェント以外の経路までを出典つきで整理します。
未経験からIT業界へ転職するとき、なぜ紹介会社が扱いにくいのか
紹介会社の収入は、採用企業から受け取る成功報酬です。計算式は「理論年収(月給の12か月分+想定賞与など)×手数料率」で、求職者からの手数料徴収は職業安定法第32条の3第2項により原則禁止されています。年収が低いほど1件あたりの報酬額は小さくなる計算です。
厚生労働省「人材サービス総合サイト」で、情報処理・通信技術者(ソフトウェア開発)を扱う紹介事業主128社が公開している手数料実績率の中央値は32.7%でした(2026年9月19日取得、転職Doc編集部集計)。年収は仮定で置きます。未経験に近い層を350万円、中堅層を550万円と仮定すると、同じ32.7%の料率でも、報酬額は約114万円と約180万円で差が約66万円になる計算です(年収は仮定、料率は2026年9月19日取得の実績値を組み合わせた目安)。
| 層 | 参考年収 | 手数料率(IT・中央値) | 紹介会社の報酬額(計算) | |---|---|---|---| | 未経験に近い層(仮定) | 350万円 | 32.7% | 約114万円 | | 中堅層(仮定) | 550万円 | 32.7% | 約180万円 |
(年収は仮定。料率は厚生労働省「人材サービス総合サイト」2026年9月19日取得・転職Doc編集部集計)
この差があるため、未経験者専門の支援体制を持つ紹介会社と、経験者中心の紹介会社に分かれます。断られても、IT業界に向いていないという意味ではありません。
「未経験可」の求人はどんな中身に分かれるのか
主に3つです。研修付きの求人、SES(客先常駐)の求人、社内SEの求人です。中身によって、入社後に何を経験できるかが変わります。
| 求人区分 | 内容 | 未経験者が確認すべき点 | |---|---|---| | 研修付き求人 | 入社後に数週間から数か月の研修期間があり、その後配属される | 研修の期間・内容、配属先の決め方 | | SES(客先常駐) | 自社ではなく客先企業に常駐し、開発・運用の支援を行う契約形態 | 常駐先の業務内容、契約期間、自社に戻れる条件 | | 社内SE | 自社の情報システム部門で、自社システムの企画・運用を担当する | 未経験可の求人自体が少なく、募集背景を確認する |
いずれの区分も「未経験可」の表示だけでは中身まで分かりません。求人票や面談で研修の有無、配属先や常駐先の決め方まで確認しておくと、入社後の想定違いを減らせます。
公式サイトで「未経験」を明示している紹介会社はどう見分けるか
公式サイトの対象者ページや求人カテゴリで「未経験」という言葉が使われているかを確認します。転職Doc編集部が2026年9月20日にワークポートの公式サイトを確認したところ、未経験・第二新卒を対象とする求人カテゴリ(SE・PG、ネットワークエンジニア、クリエイターなど)が明示され、対応拠点は全国47都道府県、支援内容にはキャリア相談・書類添削・面接対策・条件交渉代行が挙げられていました。
一方、社名やサービス名に「IT」とあっても、トップページには対象者を「新卒学生向け」とだけ記載し、「未経験」という言葉自体は見当たらないサービスもあります。新卒向けと未経験者向けは同じ意味ではないため、名称だけで判断せず対象者ページの文言を1社ずつ確認します。
確認の手順は次の3つです。
- 公式サイトの対象者ページ・FAQで「未経験」の記載を探す
- 対応地域が自分の希望勤務地と合っているかを確認する
- 手数料実績率を公開しているかを人材サービス総合サイトで転職エージェントを調べる方法の手順で確認する
転職エージェント以外に、未経験からITへ進む経路はあるか
3つあります。求人サイトへの直接応募、スクール経由の紹介、ハロートレーニングです。
求人サイトへの直接応募は、紹介会社を介さず企業の求人に自分で応募する方法です。紹介会社の審査を経ないため応募先の幅が広がる一方、書類添削や面接対策のサポートは受けられません。
スクール経由の紹介は、プログラミングスクールが提携企業を紹介する仕組みです。有料職業紹介事業の許可を得て紹介を行っている場合と、求人情報の案内にとどまる場合があり、許可の有無は人材サービス総合サイトで転職エージェントを調べる方法と同じ方法で確認できます。
ハロートレーニングは、厚生労働省が実施する無料の職業訓練制度です(テキスト代等は自己負担)。事務・IT・Web設計など様々な分野のコースがあり、雇用保険を受給している求職者向けの公共職業訓練と、受給できない求職者向けの求職者支援訓練に分かれます。訓練実施機関やハローワークが就職支援も行い、訓練を受けながら転職エージェントに登録して修了後の求人紹介を依頼する人もいます。
初回面談では何を聞かれ、何を準備すればいいか
職務経歴、転職理由、希望条件など基本的な項目は他の職種と共通です(詳しくは転職エージェントの初回面談)。未経験からのIT転職では、これに加えて学習実績を聞かれることが多く、独学やスクールでの学習期間、学んだ言語・分野、ポートフォリオの有無が中心です。ポートフォリオは未完成でも、途中経過を見せれば学習の具体性が伝わります。
未経験からIT転職エージェントを選ぶときの基準は何か
次の4点を公式サイトで確認します。
- 「未経験」を明示しているか: 対象者ページや求人カテゴリに「未経験可」の記載があるかを確認します
- 求人区分の説明があるか: 研修付き・SES・社内SEのどれが多いか、公式サイトのFAQや求人検索の絞り込み項目で確認します
- 対応地域が希望と合っているか: 全国対応か、特定エリアに限られるかを確認します
- 職種別の手数料実績率を公開しているか: 厚生労働省「人材サービス総合サイト」で検索できるかを調べ方の手順で確認します
4点とも公式サイトか公的データで確認できる基準です。対応職種の一覧はITエンジニアの転職エージェントにまとめています。
よくある質問
未経験でもIT業界の転職エージェントは利用できますか
利用できます。ただしすべての紹介会社が未経験者を対象にしているわけではなく、対象者の範囲は会社ごとに異なります。公式サイトの対象者欄やFAQで「未経験可」の記載があるかを登録前に確認します。
「未経験可」の求人は、どんな仕事内容が多いですか
入社後に研修期間がある求人と、SES(客先常駐)の求人が多いです。どちらも配属先や常駐先で実務を通じて経験を積む形になるため、研修期間の長さや配属先の決め方を求人票で確認しておくと想定とのずれを減らせます。
紹介会社が未経験からの相談を断ることはありますか
あります。成功報酬は年収に手数料率をかけて決まる計算のため、未経験者は報酬額が小さくなりやすく、対象者を経験者に絞る紹介会社もあります。断られた場合は、未経験者を明示している別の紹介会社や、ハロートレーニングなど他の経路も選択肢になります。
ハロートレーニングと転職エージェントは併用できますか
併用できます。ハロートレーニングは厚生労働省の無料の職業訓練制度で、IT分野のコースもあります。訓練を受けながら転職エージェントにも登録し、訓練修了後の求人紹介を依頼する人もいます。
初回面談でポートフォリオは必須ですか
必須ではありませんが、用意すると学習内容を具体的に伝えやすくなります。独学やスクールで作成したものがあれば、完成していなくても持参・提示する価値があります。
まとめ
- 紹介会社の報酬は年収×手数料率で決まる計算のため、未経験者は経験者より報酬額が小さくなりやすく、対象者を絞る紹介会社があります
- 「未経験可」求人は研修付き・SES・社内SEに分かれ、公式サイトの表示だけでは中身まで分からないため、研修内容や配属先の決め方を個別に確認する必要があります
- 転職エージェント以外に、求人サイトへの直接応募、スクール経由の紹介、ハロートレーニングという経路もあります
次の一歩として、気になる紹介会社の対象者ページで「未経験」の記載があるかを確認してください。無料の理由は転職エージェントはなぜ無料か、20代の選び方は20代の転職エージェントの選び方、対応職種の一覧はITエンジニアの転職エージェントでもまとめています。