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20代の転職エージェントの選び方|4つの基準

転職Doc編集部 更新: 2026年9月20日

20代で転職エージェントを検討すると、求人数の多さや「20代向け」という表示だけで選びたくなります。ですが表示の有無や求人数の自己申告だけでは、自分に合うサービスかどうかは判断できません。年収がまだ低い年代であること、初めての転職や短期離職からの転職が混ざりやすいことは、20代特有の事情です。この記事では、20代が転職エージェントを選ぶときに確認できる4つの基準と、判断の材料になる公的データの見方を出典つきで整理します。

20代の転職は紹介会社にどう見られるのか

紹介会社が採用企業から受け取る成功報酬は、理論年収(月給の12か月分+想定賞与など)に手数料率をかけて決まる計算です。厚生労働省「人材サービス総合サイト」の実測データでは、手数料実績率の中央値は職種によって20%台から35%前後まで差がありますが、いずれの職種でも計算式は年収に比例します。同じ手数料率であれば、紹介先の理論年収が低いほど報酬額は小さくなる計算になり、20代は同じ職種の30代・40代と比べて年収が相対的に低い層になりやすいことがこの計算に影響します。20代固有の実測報酬を示す一次資料はなく、ここでは計算式から導かれる傾向として説明しています。この仕組みの詳しい説明は「転職エージェントはなぜ無料か」にまとめています。

この計算の性質上、20代・第二新卒向けに対象を絞って支援を厚くする会社と、幅広い年代・職種を扱いながら件数で対応する会社に分かれます。どちらが優れているという話ではなく、自分がどれくらい手厚い支援を必要としているかに合わせて選ぶ材料になります。

20代が転職エージェントを選ぶときの基準は何か

次の4点を公式サイトで確認すると、紹介される求人の傾向や支援の受けやすさが見えてきます。

  1. 20代・第二新卒向けであることを明示しているか: 対象年齢層をトップページやサービス概要のページに書いているかを確認します。年齢層を明示していないサービスでも20代の紹介実績がある場合はあり、明示の有無だけで良し悪しが決まるわけではありません
  2. 未経験可の求人をどう扱っているか: 求人検索に未経験可の絞り込み項目があるか、件数を公開しているかを見ます。未経験可の定義(同業種未経験・異業種未経験など)はサービスごとに違うため、面談時に対象範囲を確認しておくと紹介内容のずれを防げます
  3. 面談の頻度と方法: 初回面談の回数、オンライン・対面・電話のどの方法に対応しているかを公式サイトで確認します。面談を1回に絞るサービスと、進捗に応じて複数回設定するサービスがあります
  4. 公開データの有無: 職種別の手数料実績率を厚生労働省「人材サービス総合サイト」で確認できるかを見ます。調べ方は「人材サービス総合サイトで転職エージェントを調べる方法」にまとめています

4点とも公式サイトか公的データで確認でき、担当者の口頭説明だけに頼らずに判断できる基準です。

20代の転職で参考になる公的データはあるか

厚生労働省が毎年公表する新規学卒者の離職状況が、20代の転職を考える背景として参考になります。令和4年3月に卒業した新規学卒就職者のうち、就職後3年以内に離職した人の割合は、新規高卒就職者が37.9%、新規大学卒就職者が33.8%でした(新潟労働局公表資料、厚生労働省調査、2026年9月20日確認)。前年度と比べて高卒は0.5ポイント、大卒は1.1ポイント低下しています。

同じ調査では事業所規模別の傾向も示されています。従業員1,000人以上の事業所では高卒26.3%・大卒27.0%にとどまる一方、従業員5人未満の事業所では高卒63.2%・大卒57.5%、5〜29人規模でも高卒54.6%・大卒52.0%と、規模が小さいほど離職率が高くなっています。

この数値は事業主単位の全国集計で、転職エージェント経由の転職成功率を示すものではありません。ただし、最初の就職先を数年で離れる人が一定数いるという背景を知っておくと、面談で転職理由をどう伝えるかを考える材料になります。

20代の転職でよくある失敗は何か

年収の提示額だけで応募先を決めると、入社後に業務内容や勤務条件が想定と違っていたと感じる人がいます。同じように、希望条件を担当者に曖昧に伝えると、条件に合わない求人が紹介されやすくなります。勤務地・仕事内容・希望年収は具体的な数字や範囲で伝え、紹介された求人ごとに条件が合っているかを求人票で自分でも確認しておくと、こうしたずれを減らせます。

第二新卒はこの記事とどう違うか

入社から数年で転職を考える第二新卒は、上記の4基準に加えて、在籍期間の短さをどう伝えるかという論点が加わります。基準の確認方法は共通ですが、伝え方の準備は別に整理する価値があります。詳しくは「第二新卒の転職エージェント」で解説しています。

よくある質問

20代は転職エージェントを使わない方がいいか

使わない選択も成り立ちます。求人サイトへの直接応募や企業の採用ページからの応募と並行して進める人もいます。エージェントを使う場合は、対象年齢層や未経験可求人の扱いを公式サイトで確認してから登録すると、紹介内容の見通しが立てやすくなります。

未経験の職種に転職したい場合も同じ基準で選べるか

基準は同じですが、確認する重みが変わります。未経験可求人をどう扱っているかは、公式サイトのFAQや求人検索の絞り込み項目で職種ごとに確認できます。未経験可の件数を明示していないサービスは、面談で紹介実績を直接聞く方法もあります。

初回面談では何を聞かれるか

職務経験・希望条件・転職理由を聞かれることが多いです。準備しておく内容は「転職エージェントの初回面談」にまとめています。

複数のエージェントに登録してもいいか

登録できます。求職者から手数料を取ることは職業安定法で禁止されているため、何社に登録しても費用はかかりません。比較しながら進める場合の注意点は「転職エージェントの複数登録」で解説しています。

まとめ

  • 成功報酬は理論年収×手数料率で決まるため、同じ手数料率なら理論年収が低いほど1件あたりの報酬額は小さくなり、20代はこの計算の影響を受けやすい層です
  • 20代・第二新卒向けの明示、未経験可求人の扱い、面談の頻度、公開データの有無の4点は公式サイトか公的データで確認できます
  • 令和4年3月卒業者の3年以内離職率は高卒37.9%・大卒33.8%で、前年度より低下しています

次の一歩として、気になる紹介会社が20代・第二新卒向けであることを公式サイトで明示しているかを確認してください。第二新卒に当てはまる場合は「第二新卒の転職エージェント」、初回面談の準備は「転職エージェントの初回面談」、サービスの比較は「転職Doc」でもまとめています。