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転職エージェントの断り方|求人・面接・内定・退会の文例
転職エージェントから求人を紹介された、面接の日程が決まった、内定が出た。断りたいのに言い出せず、連絡を後回しにしている人は少なくありません。求人を断ること、面接や内定を辞退すること、エージェント自体を退会することは、いずれも求職者の権利です。転職Docは、場面別の伝え方とメール文例、退会時に個人情報の削除を求める法的な根拠までを整理しました。
転職エージェントを「断る」場面には何があるか
断る場面は大きく4つあります。紹介された求人を断る、決まった面接を辞退する、出た内定を辞退する、エージェントそのものを退会する、の4つです。伝える相手とタイミングの目安は場面ごとに異なります。
| 場面 | 伝える相手 | タイミングの目安 | |---|---|---| | 求人を断る | 担当のキャリアアドバイザー | 紹介を受けてから数日以内 | | 面接を辞退する | 担当者(企業への連絡は担当者経由が基本) | 面接日の2〜3営業日前まで、遅くとも当日午前中 | | 内定を辞退する | 担当者 | 結論が出た時点でできるだけ早く | | サービスを退会する | 会員ページまたは担当者 | いつでも可能 |
複数の転職エージェントに登録している場合、1社への求人を断っても他社への登録や紹介には影響しません。複数登録そのものの進め方は「転職エージェントの複数登録」にまとめています。
紹介された求人を断るには、どう伝えればいいか
担当者に断る意思と簡単な理由をメールか電話で伝えれば十分です。詳細な弁明は不要です。合わなかった条件を1つ挙げて伝えると、担当者が次の紹介先を選ぶときの手がかりになります。
件名: ○○社の求人について
○○様、いつもお世話になっております。ご紹介いただいた○○社の求人ですが、勤務地の条件が希望と合わないため、今回は見送らせていただきます。ほかの求人も引き続きご相談できればと思います。よろしくお願いいたします。
すでに選考が進んでいる求人を断る場合は、企業側への連絡も発生するため、決めた時点で早めに伝えます。
面接を辞退するには、どう伝えればいいか
日程が決まったあとでも辞退できます。分かった時点でできるだけ早く担当者に連絡します。企業側の面接調整や他の候補者の日程に影響するため、連絡が遅くなるほど調整の負担が増えます。
件名: ○月○日の面接について
○○様、お世話になっております。○月○日に予定していた○○社様との面接ですが、検討の結果、今回は辞退させていただきたくご連絡しました。急なご連絡となり申し訳ございません。よろしくお願いいたします。
当日の辞退は、メールの返信を担当者が確認するまでに時間がかかることがあります。面接開始の数時間前になる場合は、メールに加えて電話でも一次連絡を入れておくと確実です。
内定を辞退することはできるか
できます。内定を辞退することは法律上認められています。民法第627条は、期間を定めない雇用契約について、各当事者がいつでも解約を申し入れられると定めています(民法第627条)。
準備することは3点です。
- 結論が出たら当日から翌日中には連絡する
- 電話で伝えたうえでメールも送り、記録を残す
- 辞退の理由は簡潔に伝える。詳しい説明は必須ではない
件名: 内定のご連絡について
○○様、お世話になっております。ご案内いただいた○○社様からの内定について、他社の選考結果を踏まえ、今回は辞退させていただきます。お手配いただいたご厚意に感謝しております。よろしくお願いいたします。
内定辞退は、承諾の返事をしたあとでも申し入れ自体はできます。企業側との具体的なやり取りの進め方や、伝える順序の注意点は「内定辞退の伝え方」で詳しく解説します。
転職エージェント自体をやめる・退会するには、どうすればいいか
会員ページの退会フォーム、または担当者への連絡で退会できます。ただし、退会と個人情報の削除は別の手続きになっているサービスが多く、削除まで進めるには追加の依頼が必要です。
転職Docが2026年9月20日に確認した3社の案内は次の通りです。
| サービス | 退会方法 | 個人情報の削除 | |---|---|---| | リクルートエージェント | 担当者への連絡、または専用フォーム | 法令に基づき一定期間保管。削除は個別依頼が必要(公式ヘルプ) | | doda | 会員ページの「登録情報設定」から利用停止 | 停止手順のページに削除の案内なし。削除は問い合わせが必要 | | マイナビエージェント | 電話・メール・専用フォームのいずれか | 退会後の扱いはエージェントにより異なり、削除希望は個別確認(公式案内) |
削除を求める権利にも法的な根拠があります。個人情報保護法第35条は、本人が識別される保有個人データについて、一定の要件のもとで利用停止・消去を請求できると定めています(個人情報保護法第35条)。退会後も情報が残っていて削除を希望する場合、この規定を根拠に削除を依頼できます。
件名: 退会および登録情報の削除について
○○様、いつもお世話になっております。転職活動が一区切りついたため、退会の手続きをお願いします。あわせて、登録している個人情報の削除もご対応いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。
断ったあとも連絡が続くときは、どうすればいいか
担当者に希望しない旨をはっきり伝えれば、通常はそこで連絡が止まります。「今回の登録は終了したい」まで伝えると意図が明確になります。それでも続く場合の対処法は「転職エージェントからの連絡がしつこいときの対処法」にまとめています。
断ることで求人を紹介されなくなったり、不利益を受けたりするか
一律に不利益があるとは言えません。紹介会社は求職者を採用した企業から成功報酬を受け取る仕組みで動いており、担当者によっては成約を意識した対応になる場面もあります。この仕組みの詳細は「転職エージェントはなぜ無料か」で解説しています。断ったこと自体を理由に紹介を止める義務も禁止もなく、その後の対応は担当者や紹介会社によって差があります。
よくある質問
紹介された求人を一度断ると、その後は求人を紹介されなくなるか
そうとは限りません。断った理由や希望条件をどれだけ具体的に伝えたかによって、次の紹介内容は変わります。
内定を辞退することに法律上の問題はあるか
ありません。民法第627条は、期間を定めない雇用契約について、各当事者がいつでも解約を申し入れられると定めています。
転職エージェントを退会すると、登録した個人情報も同時に消えるか
多くの場合、消えません。削除を求める場合は個人情報保護法第35条に基づき、別途削除を依頼する必要があります。
断るときは電話でなければならないか
メールでも問題ありません。面接当日の辞退など時間の余裕がない場面では、先に電話で伝えたうえでメールを送ると確実です。
断ったあとも求人の連絡が続く場合、どうすればいいか
担当者に希望しない旨をはっきり伝えれば、通常はそこで連絡が止まります。それでも続く場合の対処法は「転職エージェントからの連絡がしつこいときの対処法」にまとめています。
まとめ
- 求人を断る・面接を辞退する・内定を辞退する・退会するのは、いずれも求職者が持つ権利です
- 内定辞退は民法第627条により法的に認められており、退会後の個人情報削除は個人情報保護法第35条を根拠に依頼できます
- 退会と個人情報の削除は別の手続きになっているサービスが多く、削除まで進めたい場合は個別に依頼する必要があります
次の一歩として、内定辞退が近い人は「内定辞退の伝え方」、断ったあとの連絡が気になる人は「転職エージェントからの連絡がしつこいときの対処法」を確認してください。